脳卒中の予防、病後ケア
脳卒中は時に生命にかかわる疾患です。脳卒中には脳血管が詰まる脳梗塞、脳内に出血する脳出血、脳動脈瘤等が原因で脳の表面に出血するくも膜下出血に大きく分類されます。
脳卒中になった方が身内におられると、遺伝するとご心配される方がおられますが、基本的には遺伝的要素はありません。原因の多くは、以前成人病とよばれていた高血圧、糖尿病、高脂血症が原因です。現在ではこれらを生活習慣病といいます。
定期的に脳の画像検査をするだけでは脳梗塞や脳卒中は予防できません。最も大切なのは、この生活習慣病をきちんと管理することです。きちんと管理すれば、脳卒中ほど予防できるものはありません。十分な疾患の理解を行うことが患者様にとって重要ですので、私たちのクリニックでは、患者様に生活習慣病をどのように管理していくかを自らご理解していただけるように丁寧な説明を心掛けていきます。
またくも膜下出血については、原因のほとんどが脳動脈瘤です。当院では脳血管CTを用いて、脳動脈瘤がないかどうか確認を行うことができます。